大岩3区暗誦の会

<本文>
仰げば尊し (文部省唱歌)

(1)仰げば尊し 我が師の恩
  教えの庭にも はや幾年
  思えばいと疾し この年月
  今こそ別れめ いざさらば

(2) 互いに睦し 日頃の恩
  別るる後にも やよ忘るな
  身を立て名をあげ やよ励めよ
  今こそ別れめ いざさらば

(3) 朝夕なれにし 学びの窓
  蛍のともしび つむ白雪
  忘るるまぞなき ゆく年月
  今こそ別れめ いざさらば


<読み方>
あおげばとおとし わがしのおん
おしえのにわにも はやいくとせ
おもえばいととし このとしつき
いまこそわかれめ いざさらば

たがいにむつみし ひごろのおん
わかるるのちにも やよわするな
みをたてなをあげ やよはげめよ
いまこそわかれめ いざさらば

あさゆうなれにし まなびのまど
ほたるのともしび つむしらゆき
わするるまぞなき ゆくとしつき
いまこそわかれめ いざさらば
(165字)


<解説>
特にわかりにくそうなところだけ解説します。

思えばいととしこのとしつき
=思い返せば非常にはやいものだったなあこの年月は

いまこそ分かれめ
=今こそわかれよう
  (分かれん、の ん が係り結びで め になったもの。

たがいに睦みし
=お互いにいたわりあった、親しみあった

別るる後にも八代忘るな
=別れた後でも、ずっと忘れるな


蛍の灯火 積む白雪
=昔中国で、蛍を集めて勉強したり、窓辺の雪明りで勉強した、という故事に基づいています
「蛍雪時代」はここから来ていますね。